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Practical Python Design Patterns - Python で学ぶデザインパターン: The Visitor Pattern part. 3「ダメ押し確認 - ビジターパターン編」の巻 投稿一覧へ戻る

Published 2022年8月14日16:56 by mootaro23

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Practical Python Design Patterns - The Visitor Pattern 編

Parting Shots
(ダメ押し確認 - ビジターパターン編)

手にしたコードが表現しているアイデアを掴むために見たままを1行1行入力していく、ということを実行することがたまにあります。アルゴリズムやアイデアの説明を読んでもその言わんとしていることが掴めない場合、私はよくこの方法に訴えます。ただ読むだけではなく書き出してみることで初めて見えてくるものがあるのです。それは、読んでいるときには分かりそうだけどでも分からない非常にもどかしかった「ニュアンス」といったものです。
デザインパターンを学習しているときも同様です。パターン自体が複雑であったり使用されているアルゴリズムが難解であったりした場合、まず最初に一般的なパターンを1行1行入力し、続けて、ある機能を実装した少し特化した例を入力し、最終的に、自分なりのコンテキストで利用するために実装詳細に変更を加えたバージョンを記述してみることです。そして、総仕上げとして、そのパターンやアルゴリズムを利用した自分なりのプログラムを作成してみることです。
この過程はプログラミングにおいてあまり楽しい作業とはいえないかもしれませんが、しかし、あなたがより良いプログラマーになるためには避けて通ることはできません。
Python の言語としての文法等を一通りマスターし終えたら、そこには探求すべき次なるステージが待ち受けています。それは、言語としての単語を書き連ねたり式を表記したりできる、という段階から、「アイデア」をコードで表現する、という段階への移行にほかなりません。そして、この「自分の推論、思考、アイデアを Python という言語を使用して表現するプロセス」こそが、一生をかけて磨き上げていきたい、と思っているものであるはずです。そして、このスキルを向上させていくためには「実際にコードを記述する」しかありません。ただし、ただ記述するのではなく、常に「チャレンジ」を含んでいなければなりません。
この「より良いプログラマーになる」ためのプロセスは、ドキュメントがそれほど整備されていなかったり少し分かり辛いライブラリを使ってみよう、とするときにも役立ちます。リポジトリに含まれているテストを解析してもあまり満足いく理解が得られなかった場合には、ライブラリ内の主要なメソッドやクラスを1行1行入力してみることです。そうすることで、そこで何が行われているのか、このライブラリをどのようにして使用すべきなのか、というより良いアイデアが得られるだけではなく、更に探るべき興味深いアイデアにも出会えるかもしれません。
全てのアイデアと同様まずは試してみましょう。そして、何が機能し、何が機能しないのかを確認しましょう。そのアイデアを明確に理解した後でのみ、あなたにしっくり来たものだけを残し「どこかしら怪しい」ものは廃棄しましょう。この「取捨選択」を行うのはあくまでもそのアイデアを「明確に理解した」後だけです。もし少しでも曖昧な部分が残っているのであれば、理解をするための努力をすることが先決です。